コウ ショウジマ

浜松篠原新たまねぎ農家。安心して使ってもらえる野菜作りと農業者を増やす農業者を目指しています。

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出荷反省会

白たまねぎの出荷反省会に
参加してきました。

 

黄たまねぎも反省会があったのですが、
すっぽかしてしまいました。。。

反省会には、
東京と静岡の市場の人と、
農協の上部の販売担当の方も、
いらっしゃっていました。

市場の方のお話を聞くと、
情勢がわかってきて、面白いです。

佐賀のほうは、
今年は病気も抑えられて、
例年よりやや不作の程度、
北海道は天候順調で早めの生育
ということでした。

来年は
佐賀県産は完全に病気克服して、
ものが増えて来るのではないかなぁと
予想しています。

北海道も豊作なら
貯蔵も年明けにかけて
だらだら出続けて、
浜松にとっては
価格面で良い材料は少なさそうな印象です。

今回の反省会で
市場流通の現実が
少しわかってきました。

生産者は
もっと楽して、
高く売りたい。

「こんな値段じゃ作りたくない!」
「だから作付面積が減るんだ」
という発言もあった程。

農協は
作付と生育状況を見て
出荷量を予測して、
市場に営業。

でも、作付の全量が
農協に出るわけではない。

市場に持って行く人や、
商社に売る人もいるから、
出荷量の予測ができない。

「これだけ農協に出すと決めたら
それを守って欲しい」
という事でした。

市場は、
農協から入手した情報を元に、
小売に売場の棚を確保してもらう、
プロモーションを打つなど、
営業してくれています。

情報の精度が低いと、
予定した入荷がなかった場合、
小売の棚が空いてしまったりして、
産地の信頼を落として行く、
結果買ってもらえなくなって、
値が下がる。

だから
「正確な情報をあげてくれ」
という事でした。

個人的には、
「売る力を持たなければ、
ただの下請け」
だと思っています。

思い通りの値段で売りたいなら、
自分で売る力をつけないと駄目ですね。

なので、私は
自分で売る力をつけるように
考えて動いています。

余計な売る努力しないで、
作ることに専念するのも
戦略としてはありです。

しかし、売る努力なしに
農協に「高く買ってくれ!」
というのは、無理な話。

農協に出したものの価格は
市場が決めるもの。

農協に出したものを
より良い条件で買ってもらいたいなら
農協に出荷量とかの情報を
しっかりあげて、
農協に営業がんばってもらうしかない。

もともと農協を通した市場流通が
ほとんどだったところに、
他のルートが拡大してきたから、
農協の持っている
「全量農協出荷」を前提としたシステムが、
合わなくなってき始めているのでは
ないでしょうか。

現状は、
とれたものは取り敢えず
農協に持って行けば買ってくれる、とか、
商社との契約以上にとれたぶんを
農協に出してバッファ的に使っているとか、
そんな状況だと思います。

これからは、生産者と農協の間で、
「この圃場は農協出荷します」
のような契約が必要になって来るような
気がしています。

というか、
そのような話もちょろっと出ていました。

いずれそのようになって行くのでしょう。

  • どこに出すにしても、
    自分の責任を果たさないと
    いずれ相手にされなくなると思いました。

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